補強工事
補強工事
やはりお部屋は広いほうが気持ちいいですね。
お部屋を広げようとすると、
2つの部屋を1つにする。
部屋に隣接して増築する。
この二通りですか。
敷地に余裕があれば、増築もいいですね。
でも、限られた空間を利用するのならば
2室の間仕切りを撤去して広い空間を造ります。
この場合、現状の開口部は
引違戸の1間(1.8m)程度でしょう。
この間仕切りを撤去するわけですが、
当然開口部の端には柱があります。
この柱を撤去するにあたり、梁の補強が必要となります。
また、間仕切り壁を撤去することによって、
耐力壁が減少する恐れがあります。
その場合は、他の壁で耐力補強をする必要があります。
それが出来ない場合は、間仕切り壁全撤去ではなく、
一部壁を残してそれを耐力壁補強します。
これは、その現場によって異なります。
補強梁取付
一般的な取り付け方です。
1.5間(約2.7m)間口で梁高21㎝以上、
2間(約3.6m)間口で梁高27㎝以上の材料を使います。
既存の梁の下に補強用の梁を入れました。
この場合は、天井高がありましたので、ぎりぎり天井裏に隠れました。
念のために、既存梁と新規梁を構造用合板で結合しました。
(接着剤と釘打ち併用、当然ボルトで繋いだ上で)
平屋建ての場合は、天井裏が小屋裏となりますので、
既存の梁の上に補強梁を入れて、天井高を確保しました。

たまに補強用の梁を見て、
「梁にひび割れが入っているが大丈夫か?」
と聞かれることがありますが、
このひび割れは、木材の収縮によるもので、
主にグリーン材(未乾燥材)でよく現れます。
完全に乾燥していないからです。
また、人工乾燥をさせたKD材というのも
ありますが、
KD材であっても多少は現れます。
構造上は全く問題ありません。
参考資料 ⇒ http://hidetyonbo.blog89.fc2.com/blog-entry-299.html
壁の補強工事(耐力壁)
いくら開口を広くしても、壁の耐力を下げるわけにはいきません。
その為に、開口部方向と同じ他の壁を補強したり、
それが出来なければ、開口幅をすこし抑えて残った壁を強固な耐力壁に造り替えます。

壁の代表的な補強方法では、筋交いを入れることです。
今の筋交いは断面寸法で90㎜×45㎜以上を使います。
長さは、柱の間隔によります。
この筋交いを片側又はタスキに入れます。
(正確には構造計算によります)
筋交いの固定には専用の金物を使います。
この筋交いでも構造計算上足りない場合は、構造用合板を貼ります。